合宿免許が地方で行われることが多い理由
合宿免許とは運転免許の取得で実技試験を免除してもらうために自動車学校で教習を受けますが、それを自宅から通って受講するのではなく、その学校が指定する宿泊施設に滞在しながら受講を続けることを言います。
この方法のメリットは通常の通いながら受講する場合と異なり、短期間で卒業検定まで進めるという点です。
自動車学校では法律で定められた最低限の受講時間が指定されていて、教習を受けると次の教習を受けるために一定の期間を要する場合がほとんどであり、平均しても一か月程度は通わなければいけません。
ところが合宿免許は一日で連続して教習を受けられるので、教習にかける日数が短縮できるというメリットがあります。
これは自動車学校の立地が大きく関係していて、都市部の学校では合宿制度を実施していないところが多い理由にもなっています。
合宿免許を実施しているのは都市部から離れた地方の自動車学校が多くなっていますが、これはその場所だけでは運営に必要な教習生が集まりにくいからです。
地方は公共交通機関が発達していない地域があり、そこでは車が移動手段になるので運転免許の取得率は高くなっていますが、人口が少ないので通年で通う人は限定されてしまいます。
それでは経営が維持できないため、地域外から教習生を呼び込んでいるということです。
都市部にある自動車学校は元から教習生が多く、合宿をしなくても問題はありませんが、地方では厳しい現実があります。
その解決策で他の地域から教習生を集めるために合宿制度を実施しているので、結果として地方で開催されることが多いということです。