職長教育を受けて現場監督として働くには
工事や解体作業を行う現場では、足場や型枠の組立など作業員の安全を守るための仕事も重要です。
でなくては、落下等の事故を起こし工程に遅れが出て最悪企業の減収につながってしまうからです。
こうしたエラーを防ぎために、作業を開始するにあたって現場を統括する監督をおかなくてはいけません。
監督を育成する目的で行われているのが、職長教育です。
職長とは安全衛生責任者ともいわれ、安全衛生法における危険有害な作業を行う場合の指示や職員の統制に当たります。
工事現場での最重要ポジションなので、しかるべき知識を持った人物でなくてはいけません。
受講のための要件には、どのようなものがあるのでしょうか。
職長になるためには、18歳以上であることという規定があるのみで特に経験は問われません。
最近では独学やインターネットの講座を利用して、終了証を得ている事例もあるようです。
そのため、これから現場作業員としての転職を考えている人にとっては魅力的と言えます。
しかし、講義を受けただけでいきなり現場監督になれるとは言い切れません。
それは、同僚とのコミュニケーションがなにより不可欠だからです。
信頼して指示を聞くことができると思われなくては、同僚は安心して仕事をすることができません。
独力で勉強するのが無意味とは言いませんが、できれば実際に体を使って作業の経験を積むことをおすすめします。
そうすることで、いかに危険が伴う仕事なのか肌で感じることができるでしょう。
どんな時に自分が危ない思いをするのか、そしてそれをどうやって監督が未然に防ぐのかを体感してください。
それから受講を検討しても、まったく問題はありません。